ある市民の家族が医療事故の被害に遭い,病院から賠償金を受け取り
ましたが,その大半を暴力団員に横取りされた,との相談をして来られ
ました。この方から弁護士3名が依頼を受け,当該暴力団(現在組長)に
裁判をすることになりました。
本来であれば,この依頼者の方には弁護士3名分の弁護費用を負担して
いただかなければならないところでしたが,それではあまりに,この被害者
の方に経済的負担をかけ過ぎることになります。そこで,公益財団法人リーガル
・エイド岡山の弁護士費用支援制度を利用していただきました。1名分の
弁護士費用については法テラスの法律扶助,あとの2名分については,この
支援制度を利用していただいたことにより,それ以上の経済的負担を負って
いただくことはありませんでした。
そして,訴訟により,暴力団組長から数千万円を取り戻すことに成功しました。
当センターで扱う案件は,このように数名の弁護士で対応していかなけれ
ばならないものもあります。その場合でも,弁護士費用の支援を行うことが
できるばあいがあります。